buildrootのカスタマイズの続き

buildrootのイメージはできあがりましたが,いくつか不具合があったので設定をしました.そのメモです.
不具合は
・キー入力の不具合(日本語キーボードの記号が対応しない,パイプとバックスラッシュの文字が打てない)
「crng random init done」のメッセージが表示される

 

キーについては,
再度Docker内のmake menuconfigを実行する.メニューの中に

Target packages
->Hardware handling
  [ ]kbd

 

f:id:l-expanse:20220206003532p:plain

[kbd]にチェックを入れる.

 

起動用のスクリプト内に
loadkeys jp106
を書けば日本語キーボードの記号に対応する.
(makeを実行,イメージを作成することも)

ただ,それでもパイプの記号「|」とバックスラッシュ「\」に対応するキーがありませんでした.特に「|」は頻繁に使うので不便.いろいろと調べてみたところ,

f:id:l-expanse:20220206010432p:plain

で一覧をみると,

f:id:l-expanse:20220206004810p:plain

となっていました(自分のPCでは,keycode 124がどこかわからないままですが..).今回は,起動用スクリプト内で
loadkeys jp106
を実行したあと,
loadkeys XXX.map
を実行することとした.XXX.mapファイル内は

f:id:l-expanse:20220206005015p:plain

と書いた(後日追記:keycode 43は"]"と"}"の文字が既に割り当てられていたため,後日さらに別のキーコード(f10など)に割り当てることになりました).これで無事に「|」と「\」が表示できるようになった.
なお,割り当てたいキーのkeycodeを調べるために,下記のshowkeyを用いました.実行してキーを押すと,そのkeycodeが表示されます.

f:id:l-expanse:20220206005949p:plain


次に,「crng random init done」への対応ですが,menuconfig内のMiscellaneousにhavegedの選択があって,それをインストールすることで解決(後日追記:別のメニューオプションか設定を直書きすることでもできそう(別記事参照)).

f:id:l-expanse:20220206005328p:plain


havegedについては,下記を参考にしました.

pipiron3.blogspot.com